[MN-005] サーボ信号の入力処理(2)

2002.6.27掲載
2002.6.28更新
 

74HCT74を使ったスイッチ回路
 
DタイプのTTL入力のフリップフロップICを使った例です。安定動作で、部品点数もわずかです。
1ピンの出力をCR回路を通してCLR1ピンに接続しています。
このとき、CLR1ピンのスレショルドとVcc間の電圧で積分した時間が1.5mS
となるように調整します。
 



タイムチャート
    

非常にシンプルな回路ですが、何点か問題もあります。
  1. 無信号時は出力段に最終状態が設定される。初期値はOnです。
  2. CRによる遅延回路の時定数が保証されていない。つまり、IC又はメーカーによって抵抗値を見直す必要があるということです。(東芝製のICで動作確認しました)

上記の点が問題なければ、使える回路だと思います。"機体搭載型プラグヒーター"はこの回路を使用しました。(製作のページに掲載)
74HCT(TTLインプット)の入手が難しければ、74HC(CMOSインプット)でもそのまま置換できますが、CRの値は再計算が必要です。
4013でも動作しますが、トリガーのかかるエッジの向きが違うので接続も変更する必要があります。
 

信号 遅延 時間 (パルス )の 計算 ( 実測 ) 2002.6.27 気温 19℃
74HCT74 ( 東芝
Tw = - Rt x Ct x ln(1-(Vth/Vcc)) R = 20.0kΩ カーボン
C = 0.058uF ポリエステルフィルムコンデンサ
Rt 22 k (逆算)
Ct 56000 p Vcc パルス スレショルド 電圧
Vcc 4.80 V 5.19V 1.459mS 1.47V
Vth 3.40 V = Vcc - 1.40V 4.72V 1.429mS 1.38V
Tw 1.518 mS

使用したIC
 ぱっと見ただけでは分かりづらいですね。

(左上)モトローラ 4538B (右上)東芝 74HCT74
(左下)NEC 4528B (右下)モトローラ 74HC4538

 

  
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