[MN-012] GWS製GS-400スピコンの改造

2003.08.01掲載
  

  
 

 400クラスのブラシモーター用のスピードコントローラですが、廉価の割には良く出来ていると思います。
 PIC12C509Aを使用し、前進3石、ブレーキ3石のFETをドライバICを使って制御しています。
 ブレーキもかなり強力に利きますし、ステップ数も50段階ですのでスムーズな制御が出来ます。
 1つ気になるのがオートカット電圧が4.2Vと低いことです。
 
Item Size (LxWxH) Weight (g/oz) Heat sink Auto-Cut BEC Reset con. current Battery Range
mm / in wire without wire size weight
GS-400 32X21.5X9 17g 4g  15*21*6(mm) 3g 4.2V 5V/1.2A throttle lowest 15A/25A Max. 5~8 cells
1.26x0.85x0.35 0.6 oz 0.141 oz 0.59*0.83*0.24(in) 0.106oz (6V~9.6V)
http://www.gws.com.tw/english/product/speed%20controller/400.htm
 
出力 サーボ 信号  
0% 1.27mSec (実測値)
100% 1.77mSec
解像度 0.01mSec (50step)
周波数 2.8kHz 実測値)
On抵抗 6.3〜6.5mΩ (15A時実測値

 

レギュレータIC
L4941B(LT製) ΔV=0.1V
FET(前進 typical
Si4410DY 相当(IR) x 3 VDSS30V RDS(ON) 10.0mΩ (VGS=10V)
RDS(ON) 15.0mΩ (VGS=4.5V)
FET(ブレーキ typical
Si4435DY 相当(IR製) x 3 VDSS30V RDS(ON) 15.0mΩ (VGS=-10V)
RDS(ON) 26.0mΩ (VGS=-4.5V)

FETを変更

   FETのOn抵抗は実測6.5mΩとそんなに高くはないですが、せっかくですから最新型の石に変更します。
 一般的にOn抵抗が低い石はゲート容量が大きいので、高速なスイッチングには相応なドライブ能力が必要となります。GS-400はドライバICでFETを制御しているのでOKです。
    TPS8003(TOSHIBA製)に変更しました。
  RDS(ON) 5.4mΩ (VGS=10V)
  RDS(ON) 8.3mΩ (VGS=4.0V)

 3石ですので悪く見積もっても、3.0mΩというところです。連続30Aクラスのアンプになりました。
 電流ラインは可能な限りハンダを盛り上げて抵抗を減らします。
 
オートカット電圧の変更
 5VレギュレータのBEC電圧を電圧検出IC(4.2V,Nchオープンドレイン)で測っているため、検出ICを変えただけでは5V以上にすることは出来ません。
 レギュレータの前段で1V程度入力電圧をドロップさせることとしました。

  1.レギュレータを低飽和タイプから標準の7805へ変更する。 または
  2.パワートランジスタを直列挿入。(ダイオードではだめです)

 今回は手持ちの2SD986(ダーリントンパワートランジスタ)のVceを利用して約1.5Vドロップさせました。結果として、カット電圧は約5.9Vとなりました。
 1.5Vx1A = 1.5W分はトランジスタで負担するのでレギュレータへの負担もかなり減ります。これで安心して8セルで使えます。

   スイッチ用にパターンが空いている所を利用して取り付けました。
 BEC1Aとし、ベース抵抗は4.7kΩとしました。
 パスコン(6.3V47uF)を22uF積層に変更してスペースを稼ぎます。
    
 

 

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