ワンタッチヒーター
[OneTouch PlugHeater]

2003.04.06 掲載
2003.07.11 更新
 

  

   

 
受信機電源(ニッカド)と供用できる機体搭載型タイマー付きグロープラグヒータです。
発想豊かなO氏のアイディアによる、「ボタン1押しで12秒間点火」するお手軽な仕様です。
モニターLED付きで”プラグ切れ”も分かります。
  
仕様など
回路構成は高周波パルサー式のヒーターです。受信機と供用電源で使用可能とするための対策回路も取り入れていますが、制限事項もあります。
 
プラグへのパルス電流値を9A程度に制限しています。
これは短絡時(ショート時)対策と親バッテリの電圧変動を抑えるための仕様です。
入力部には効果的(高価的な?)なLCフィルタも真面目に入れています。
 
飛行中は使用しないでください。
EMI対策は十分ではありませんし、電圧降下もありますので。
 
FETはかなり熱くなります。触れない位になったら少し冷ましてください。
 
容量1000mA/h以上4セルのニッカドを使用してください。
(ニッケル水素は1500mA/h以上)

バッテリの種類・コンディションにもよりますが、容量の小さいバッテリは内部抵抗が大きいので電圧変動が大きくなります。

 
 動作電圧       4.8V(4セル)
 待機時消費電流   0.9mA
 動作時消費電流   0.9〜1.0A
 動作時消費電力   約5.0W (効率50%程度)
  
 スイッチング周波数  20kHz
 定格使用時間     連続36秒 (12秒x3回) が無難です
 短絡時電流       9A (パルス値)
 
 電源リップル値     0.2V以下(Peak-Peak) 
 
 推奨するグロープラグ 〜 hot - medium (OS-NoA3,F,8  ENYA-No3,4)
 
 (火加減は調整できますが、cold系のプラグは放熱が増えますので要注意です)
 
 
取付け例
  JR製エルゴ50に取り付けてみました。
本体はメモリースティックより小さいです。(厚みはありますけど)
 
作り方(本体)
基板を仕上げた状態です。
この状態まで一気に仕上げます。
線をまたいだ部品はショートしないように慎重に位置決めします。
   FETの足曲げは一発勝負です。
根元から3mmの位置に印をつけて折り曲げます。
必ず足の根元を加えて、ボディにストレスがかからないようにしてください。
定電圧ダイオードはこの向きです。

 

6個の積層セラミックで俵積みコンデンサとします。作り方もスーパーですが性能もスーパーです。(本当)
テープに貼り付けて位置決めするか、バイスで6ヶ挟んでまとめてはんだ付けしても良いでしょう。
1/4W抵抗のリードで足を付けます。
 
スイッチの裏側の突起は削り落として密着させます。FETと少し隙間があったほうが良いです。
LEDは足を2mm位にして基板面にベタ付けします。LEDの”切欠”が、この状態で上側になります。
チョークコイルは薄手のスポンジ両面テープで足の上に貼り付けます。この状態でリード線をL型に曲げて配線します。コイル側を先にハンダ付けして位置決めします。
反対側も余ったリード線で配線し、バッテリコードの+側もチョークコイルへ取り付けます。
 
作り方(プラグコード)
プラグ接続部は、ミノムシクリップとしましたが、付属のビニルカバーはエンジンの熱で溶けてしまいます。
色々と考えましたが、耐熱シリコン熱収縮チューブを使用することにしました。(これに気がつくまで結構時間がかかりました。)

クリップに耐熱ケーブルをハンダ付けして、カシメます。
熱収縮チューブは以下の長さに切りそろえます。
φ3 -> 25mm (スミチューブF)
φ4 -> 20mm (ニシチューブ)
φ6 -> 28mm (ST-25DG)

  
内側から順番に被せて、ヒートガンまたはライターであぶって収縮させます。
ライターであぶるとススが付きますがアルコールできれいにふき取れます。
耐熱200°のクリップとなりました。
調整方法
一日飛ばした後のバッテリーを使用して、OS♯8が何とか点火する位が良いかなと思います。自分はポケットブースターの点火具合と同等としています。
 
ボリュームの位置としては中央から左へ10分位戻した位置になると思います。(ちょうど文字が書いてあるところ)

[回路図 Touch-PlugHeat-1.gif]   [基板面実装図 P-Heat-2.jpg] 
 
[部品表 OTP-LIST.pdf]

 

Indexへ戻る