AHA-20C-750mAh リチウムポリマーバッテリー
 
 
2007.05.05 掲載
 

 
AHA-20C-750mAh-11.1V 質量77g
 

 
AHA-20C-750mAh-11.1V の放電試験結果です。

このセルは公称20Cセルですが、机上で実測した結果は22.5Cの連続放電に耐えることが分かりました。
放電容量は約90%ですので、容量当たりにするとかなり重いバッテリですが、放電性能は市場にあるリポの中でもトップクラスだと思います。

【計測方法と性能指標について】

計測に当たっては3セルのバッテリをそのまま試験にかけていますので、実使用に近い状態です。
 
リポメーカーの連続放電スペックは単セルで、適切な放熱処理をした場合の限界的な値です。
机上で試験機を使った放電では、一般的に70〜75%程度にディレーティングをしないと、内部の熱によりセルが膨張(膨らむ)、無理をすると破損します。 
このバッテリは、机上で連続22.5Cに耐える性能(放熱無し)ですので、スペック的には連続25C以上でしょうか。

 

 

 
以下に試験時の個別グラフを示します。
V1〜V3は各セルの電圧、T1は「表面温度」をサーミスタセンサーで計測した値です。
センサーをセルの間に差し込んで計測していますので、内部温度にかなり近い数値になると思います。
 
 
以下は重量的にほぼ同じであるDUALSKYの新型GTシリーズ(25C)の850mAhと比較したグラフです。
AHAのセルは50%放電したあたりから電圧降下が大きいですが、DUALSKYは安定して最後まで放電できることが分かります。