Apache APL20-22T
(938KV-12極、57g)
 
2006.06.01掲載
 
  
 

Apache APL20-22T ブラシレスモータについて、各種スピードコントローラ(ESC)との組合せで特性値を計測しました。
 
リポ3Sの初期起電力の状態で、実際に使用するペラと実際に使用するESCの組み合わせで以下の項目をチェックしました。

  最大出力(回転数)、 最大出力での効率、 ハーフスロットル(90%、50%)での効率
 

最近は多くの中国製のESCが各社から販売されていますが、その性能が表示されている事はほとんどありません。
今回はDUALSKY, HOBBYWING, APACHE 製
ESCについて、その性能を横並びで比較できるような測定を行いました。
比較の基準として、使用実績が多い老舗メーカーであるJETI社 
ADVANCE 18-3P も加えました。

ブラシレスモータの場合はESCとモータを一体としてその性能が評価されます。最近では少なくなりましたが、組み合わせによってはうまく回らない事もあります。(相性が悪いと言われている)
 

測定したスピードコントローラ(ESC)
(左から)
ESC-18A (HOBBYWING)
XC2512BA (DUALSKY)
AIR-20A (Apache)
ADVANCE 18-3P (JETI) 本物
JETI-18A (コピー物) 

 
測定結果
 
APC-E 9×6、10×5 どちらも適していると思います。最大入力は170W程度です。

500〜600g位の機体であれば 9×6 + アンプ種類問わず
 
700g位までは 10×5 + XC2512BA(進角:High) で快適に飛行すると思います。

データは掲載していませんが、グライダーに使用するのであれば、11×6 程度までは使用可能です。
(1回のモータランは20〜30秒程度)

 
測定
方法について
計測機器は Hyperion E-Meter を校正して使用しました。電流値の更正精度は0.5%以下ですが、E-Meter自体の安定度が悪いため、概ね1%、悪くても2%以下の精度です。
 
測定値は定電圧電源(10.8V)を使用して、モータを20〜30秒程度回して十分に発熱させた状態で計測しています。プロペラは裏表逆に取り付けて逆転状態で回しました。これによりペラ後流によるモータ、ESCの冷却はほとんど無い状態です。
 
モータおよびESCの冷却状態が良ければ、表示値より3〜5%程度の効率(プロペラ出力)の上昇が見込めると思います。


APC-E 9x6 での測定結果


APC-E 10x5 での測定結果