ROBIN XR-11.1V-700mAh リチウムポリマーバッテリー

 
2007.10.19掲載
 

 
 

     

(左) ROBIN 11.1V 700mAh XR (質量74gコネクタ有り)   (右) Hyperion 11.1V 700mAh LVZ (質量72gコネクタ無し)

 

ROBIN XR-11.1V-700mAh (25C-35C) リポについて放電試験をした結果です。
重量的にはほぼ同じであるHyperion製の(30C-50C)リポLVZ と比較をしてみましたが、明らかにROBIN-XRの方がパワフルでした。
価格もHyperion製の約半額ですので、コストパフォーマンスは大変優れていると思います。

各バッテリの使用限界について

ROBIN-XR については 22.5C が限界に近いところだと思います。
同時に試験をしたもう一本のXRは慣らしが不十分な状態でレートを上げたため、1つのセルが痛んでしまいました。
 
Hyperion-LVZ は連続30Cが公称値ですので、更にレートを上げられるかもしれません。
しかしながら、今回テストした後でパッケージを触ると少しペコペコしてました。高温により一時的に膨らんだのではと思われます。
起電力からみても、この辺りが限界のような気がします。

このようなパックされた状態のバッテリを満充電から連続放電させる試験は温度的に厳しい条件となります。
メーカー公表の放電レートよりかなりディレーティング(70〜80%)をさせる必要があります。

計測方法について

双方とも同じ充電器(EOS-1210)を使い満充電から放電させています。室温も25℃程度のコンディションにしています。
計測機器は ACM と EL-150W を使って3セルのバッテリをそのまま試験にかけています。
放電レートは22.5Cまでテストしましたが、そのために5〜10回程度の慣らし放電をしています。
今回は15Cからスタートして、15C 15C 17.5C 20C 22.5C へ温度に注意しながらレートを上げていきました。
Hyperion-LVZ は内部にプラスチック製の薄い板が巻いてあるため、温度センサーの値がかなり低めにでています。
ROBIN-XR はセルの間に温度センサーを差し込んでいますので限りなく内部温度に近い値です。
両バッテリとも使用回数は10回程度です。