[MN-004] NiMHバッテリーの自己放電率の実測

2002.7.26掲載
2002.7.29更新

 
(左側の写真)左:GP700MH 右:SUPER1000  (右側の写真) PICO ADC-12

 
最近ニッケル水素バッテリ(NiMH)が受信機用の電源としてよく使われるようになってきました。
”NiMHバッテリは自己放電率が高い”との記述をよく見かけるのですが、本当かどうか実測してみました。
 
ニッケル水素バッテリ GP700MH (GP社製)
ニッカドバッテリ SUPER1000 (SANYO
のOEM) どちらも秋月電子で@200円程度で購入しました
 
結論としてはニッカドに比べて初期放電率(12時間)は大きいですが、ほぼ同等でした。
 
ニッケル水素(NiMH)の測定結果
4.8V(4セル)の手組みバッテリをPICO社製のデータロガーを使って1分間隔で電圧測定しました。
自動放電・充電器を使って充放電条件を一定としたつもりでしたが、コネクタ部の損失でしょうか、オートカット電圧が0.2V程振れてしまいました。(放電末期の電圧の落ち込みが大きいので、測定間隔をもっと密にしたほうが良かったかもしれません)
 
下側の表は4.2Vを残容量0として自己放電率を計算したものです。
放置日数0.0日は充電完了直後であり、0.5日(12時間)放置するとその容量は87%まで落ち込みます。
その後は1日当りの自己放電率は0.5%程度であり想像していたより低い値でした。
 
受信機用のバッテリとして考えた場合は2週間程度放置しても構わないかも知れません。
0.5日放置した場合の残容量との差は1割程度です。 (0.80/0.87=0.92)
 
ニッケルカドミウム(NiCD)の測定結果
 

 

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